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“子ども経験者”・山本美月さんもドラ泣き!
山崎貴監督&八木竜一監督が泣ける理由を徹底解説

2014年7月20日

「STAND BY ME ドラえもん」完成披露試写会

<左から、羽鳥慎一さん、山本美月さん、山崎貴監督、八木竜一監督>

藤子・F・不二雄氏の生誕80周年を記念して製作された劇場版最新作「STAND BY ME ドラえもん」の完成披露試写会が7月20日、東京・虎ノ門ヒルズで行われ、共同でメガホンをとった山崎貴監督と八木竜一監督、本作で“ドラ泣き”したという山本美月さんが“子ども経験者”として出席しました。

原作コミックからエピソードを厳選・再構成し、ドラえもんとのび太の出会いから別れまでを描いた「ドラえもん」シリーズ初の3DCGアニメーション。会場に設置された“どこでもドア”から登場した両監督、子ども時代を経験した“子ども経験者”の山本さんとMCの羽鳥慎一さんが、大人世代にこそ響く「ドラえもん」について熱く語る舞台挨拶の模様をレポートいたします。

【舞台挨拶(挨拶順)】

山崎貴監督

初めてどこでもドアを通りました(笑)。皆さん、今日はお越しいただきましてありがとうございます。4年くらい前に「frineds もののけ島のナキ」が終わりかけた頃にこの企画が始まったのですが、今日を迎えられて感無量です。僕は立ち上げの頃の部分を担当しまして、後はほとんど八木とスタッフが頑張りました。僕は脇で見ていたのですが、本当に良い仕事をしてくれたと思います。気に入ってもらえましたら、八木を誉めてあげてください(笑)。

八木竜一監督

3年半くらい前からCGを作り始めていましたが、まあ大変でした。僕を含めてスタッフ全員が愛情を込めましたが、なかなか終わらず、ギリギリで完成に漕ぎ着けましたという感じです。

山本美月さん

“子ども経験者”の山本美月です。私も試写会で観たのですが、子どもの頃から観ていたのでまさか涙するとは思っていなかったんです。「ティッシュ持っていった方がいいよ」と言われたのですが最初は断って、結果的に無理矢理渡されました。まんまと“ドラ泣き”してしまい、過呼吸寸前までになってしまいました。子どもの頃は、ドラえもんはいろいろな道具を出してくれる便利な存在だなと感じていたのですが、大人になってこの映画を観て、ドラえもんはそばにいてほしい大切な“パートナー”だなと思いました。皆さんにも、ドラえもんを一人の大きな存在として身近に感じていただけたらうれしいです。


MC(羽鳥慎一さん):ポイントの一つは、「ドラえもん」シリーズ初の3DCGアニメーションということだと思いますが、これはどうして3Dにしてみようと思われたのでしょうか?

山崎監督:
僕らは少し大人になって、ドラえもんを卒業しかけている人がたくさんいると思うんですけれど、3Dになると「もう一回観てみようかな?」って気持ちになってもらえるのではというのが大きかったですね。子ども経験者の皆さん、一回卒業しちゃった人がもう一度同窓会みたいに集まってくれるといいなって。もちろん子どもたちにもたくさん来てもらいたいです。あとはドラえもんを触っているみたいな感じになってもらいたいです。もちろん触れないけれど触るに近い感覚を感じられると思う。あと、藤子先生の「タケコプターで本当に飛んだらどういう風に見えるのだろうか?」という言葉があって、これは3Dにしたらいろいろなことが体験できるなと。3Dにしてみるのも面白いのではと思ったんです。

八木監督:
やっぱり道具の面白さ。ひみつ道具たちをリアルな世界観の中で使うのがすごく面白くなるんじゃないかと。小さい時、アニメや漫画で読んでいたり観ていたりしたものは、脳内でちょっとリアルなものに変換されていたと思う。実際の映像の中では、それをきちっと立体化することで、実感を持ってもらえたらなという気持ちです。

MC:山本さんは、3DCGはいかがでしたか?

山本さん:
確かにタケコプターで飛んでいる感覚になりました。3Dなのでリアルで、のび太くんが上手に飛べていない様子も実感できました(笑)。あと、ドラえもんがすごく丸いんですよ。丸いっていうのが本当に分かって。ドラえもんは実際は結構大きいんだというのも実感しました。

MC:今まで平面でしたもんね。“円”ではなく“球体”だということを3DCGで感じていただけたらと思います。また、のび太としずかちゃんのラブストーリーがどうなっていくのかも注目です。山本さんは、頭も良いし人間として完璧で非の打ち所のない出木杉君とのび太君、どちらお好みですか?

山本さん:
そうですね。子ども時代だったら出木杉君ですね。でも、大人になった出木杉君がちょっとぽっちゃりしていて、ちょっとガッカリしちゃったんですよね(笑)。どっちかといえば、大人になったらのび太君かなと思いますね。

MC:のび太君の方がかなり頼りないですけどね。

山本さん:
でも、小学校の頃から一途にしずかちゃんのことが好きで、そんな一途な方は素敵だなと思いました。

MC:ここで「出木杉君です」って言ったらかなり印象悪いですもんね(笑)。

山崎監督:
さっきも楽屋で悩んでいて、たぶん空気的にはのび太と言わなければいけないんだろうなって(笑)。

MC:監督はどうですか? 自分はのび太君なのか出木杉君なのか。もしくは他の方で誰が当てはまりますか?

山崎監督:
実はちょっとジャイアン気味なんですよね。

MC:歌が上手で……?

山崎監督:
いえいえ、そっちじゃなくて(笑)。子どもの時に、近所でコロコロコミックを買っている子がいたんですけど、それを横取りして自分が先に読んで読み終えると返す感じ。いい感じにジャイアンだったなと思いますね。

MC:八木監督は、山崎監督にジャイアンを感じますか?

八木監督:
むしろドラえもんだと思う。

山崎監督:
良い企画をどんどん出すから(笑)。

八木監督:
不思議なことをどんどん実体化してくれる人です。

山崎監督:
「そう言え!」って言っておきましたから(笑)。

MC:ご自身はどうですか?

八木監督:
僕は小さい頃から今の今までのび太(笑)。今でも自分をのび太だと思っているんで。のび太が作った「ドラえもん」だと思ってください。

MC:山崎監督は八木監督をどう思いますか?

山崎監督:
まあ、のび太ですよね(笑)。「こういうの作れ!」と言うと作ってくれる。でも、八木さんにはドラえもんがいっぱいいる。結構良いスタッフを周りに従えているんで。のび太でも映画を作れるんです。

MC:いろいろな方に愛されているということですよね。

山崎監督:
そうですね。

MC:とにかく泣くのは間違いなく確実かと思いますが。山本さんはどのあたりが泣きポイントですか?

山本さん:
のび太君が大人のび太君と会話するシーンがあるんですけれど、その時ドラえもんはお昼寝をしているんですよ。そこで交わすある一言で、私はスイッチが入ってしまって。そのあと結婚前夜でしずかちゃんとしずかちゃんのお父さんの会話にもう“ドラ泣き”。「何回泣いたのって聞かれる?」けど、もうずっと泣いていました。

MC:じゃあ回数で言うと一回ですね(笑)。

山本さん:
一回ですね(笑)。一回が長いんです。

MC:数々の名作が「なんでこんなにうまくくっつくんだろう?」という感じですよね。山崎監督の一番の泣きポイントは?

山崎監督:
そうですね。先ほど山本さんのおっしゃった、大人のび太の発する一言は確かにくる。山本さんが試写会で観ると聞いた時、ドラえもんを卒業して間もない一番のターゲットなのですごく反応が気になったんですよ。ツンケンした顔で「面白かったですよ」って言われたらどうしようとか思っていたんですけど、まあ見事にこれぞ“ドラ泣き”だなっという状態で。ほぼ過呼吸状態で本当にうれしかったですね。

山本さん:
その後の写真撮影はスタッフさんに待ってもらいました(笑)。

MC:八木監督はどうですか?

山崎監督:
泣くポイントが多めの映画だと思うんですが、ドラえもんがポツンと土手にいるシーンなんかは、作っていて楽しかったですね。

MC:ぜひ皆さんにもそんな泣きポイントを楽しんでもらえればと思います。虎ノ門ヒルズのキャラクター「トラのもん」は八木監督が作られたということです。のび太、頑張りましたということで(笑)。

■ここで登壇者によるフォトセッションが行われました。



MC:両監督、最後に一言お願いします。

山崎監督:
僕たちが本当に愛情を込めて、3年半かけて作り上げてきたもの。ぜひ隅々まで堪能してください。もし気に入ってもらえましたら、今は世の中に発信するものがたくさんあるので、僕らも目にできるものあると思います。

八木監督:
藤子・F・不二雄先生の一番の代表作であるドラえもん。子どもの時に読んでいたり観ていたりして感じたワクワク感を思い出してもらえたら思います。その時にはわからなかった藤子・F・不二雄先生のメッセージってあると思うんですね。それも大人になるとわかってくるのでは。そういうことも感じてもらえたらと思います。

「STAND BY ME ドラえもん」
公式サイト